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筋膜の厚さと関節の柔軟性に関連性があることか明らかになりました
筋膜の厚さと関節の柔軟性に関連性があることか明らかになりました
2019年に発表された筋膜に関する論文を紹介します。
以下要旨を分かり易く編集。
【はじめに】
筋膜などの組織は、体の運動に重要な役割を果たす可能性があります。
最近の研究では、慢性の痛みに筋膜の厚さの増加と関節の柔軟性の低下との関連が明らかになりました。
本研究は、健康な人の筋膜の厚さと関節の柔軟性の関係を調べることを目的としました。
【方法】
若い人 (22 ± 1 歳) と高齢 (69 ± 4 歳) の健康な女性が実験に参加しました。
筋膜の厚さは超音波検査にて測定されました。
柔軟性は、ハムストリングス(太もも裏)の伸展性と、腰の曲げ伸ばしのしやすさで評価されました。
【結果】
若い人は、すねの前後と太ももの前およびお腹の筋膜が厚かった。
逆に、高齢の人は腰の筋膜の厚みが大きかった。
体重が重ければ重いほど、筋膜は厚いという関係がありました。
柔軟性が高ければ高いほど、筋膜は薄いという関係が見つかりました。
【考察】
加齢に伴う筋膜の厚さの変化は、関節可動域の制限の一因となる可能性があります。
<出典論文>
J Anat. 2019 Jan;234(1):43-49.
doi: 10.1111/joa.12902. Epub 2018 Nov 11.
Fascia thickness, aging and flexibility: is there an association?
Jan Wilke 1, Veronica Macchi 2, Raffaele De Caro 2, Carla Stecco 2
Keywords: connective tissue; hyaluronic acid; myofascial; stiffness.
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スタッフコメント
この論文で明らかになっているように、年齢や体重によって筋膜の状態に違いがあります。
さらに、柔軟性にも関わっていることが科学的にも明らかになっています。
様々な症状に関連してくる柔軟性の問題を、筋膜から科学的にアプローチできます。
従来の施術、理学療法では改善の乏しかった方は、筋膜調整を試してみる価値ありです!
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